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フレーザー島は、その自然の価値が評価され1992年にユネスコによって世界遺産に登録されました。公式の引用文によれば、“長さ250キロ以上もの砂浜、手付かずの海岸と40キロ以上続くカラーサンドの崖、そして壮大な砂丘の盛り上がり、波の打ち寄せる海岸、やせた砂の上に生育した驚くほど高い降雨林、透き通った”白く見える湖“とにごって”黒く見える湖“を含む砂のくぼみに出来た湖、バンクシアの森、ヒース地帯、図案のような湿地帯や雨風から守られたマングローブ地帯などが見ごたえのたるモザイク模様のように存在している”と称し、フレーザー島の“類まれな自然の美しさ”を賞賛しています。 フレーザー島は、地質学上の推移や生態学的進化という点において世界的に重要な実例となっています。たとえば、複雑な砂丘の形成が現在も続いていること、島の湖がその数、生物多様性、年齢から見てもきわめて特異であり、ダイナミックな発生の段階を示す証拠となっていること、海から受ける影響や沿岸の砂丘地帯の乏しい土壌といった環境に適応しながら発達してきたという類まれな生態系の例としても、すべてがユニークな例となっています。 |


島でのヨーロッパ人の行動は伝統的なアボリジニの生活を非常に混乱させ、マリボロー(Maryborough) 付近の地域に移住が行われた1850年代には、移住者とアボリジニの人々の間で悲惨な戦争が起こりました。この戦いの間に多くのアボリジニが亡くなり、又それに続く何年かで、白人が持ち込んだ病気が原因でさらに多くの人々が死亡しました。
1870年に初めてフレーザー島でアボリジニの為の居住区が設立されましたが、1893年には閉鎖されています。1897年に南部地域のアボリジニ保護者アーチボルド・メストンが2度目の居住区を開設しましたが、彼の試みは不成功に終わり、1904年には取りやめとなりました。島内のアボリジニの人々は北部クィーンズランドにあるヤラバ・ミッションへと移されていきました。 (白人による)居住開始から2度目の居住区を閉鎖するまでの約50年の間に、フレーザー島に住むバッチュラ族のアボリジニの人口は2,000〜3,000人から20人に激変しました。
今日では、かつてはこの砂の固まりを家と呼んだアボリジニの人々の形跡を殆ど見ることができません。カヌーを掘った跡のある木や、貝を食べた後の貝殻の堆積を見つける程度です。貝は彼らにとって貴重な食料の一つでした。


※用語の注意:「 」はフレーザー島内の地名、“ ”は物質、現象、動植物等の名称です。
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フレーザー島の水面下での延長部分である「ブレイクシー・スピット」(Breaksea Spit)は「サンディ・ケープ」(Sandy Cape)から北東に45Kmも伸びています。島の殆ど全てが砂で成りたっており、何十億トンもの砂は244mの高さにも至る壮大な砂丘を形成しています。
平均最高気温は、冬…22℃・夏…29℃です。この島で吹く風は主に南東の風で、夏は北西の風です。これらの風は島の東側海岸線部分を継続的に造り上げる自然の作用を助けています。 |

| 「フレーザー島はその殆どが砂で形成されていますが、東海岸の「インディアン・ヘッド」(Indian Head)「ウァディー・ポイント」(Waddy Point) 「ミドル・ロックス」(Middle Rocks)及び西海岸の「ブンブン・ロックス」(Bun-Bun Rocks)でのみ火山岩の露出による 岩石が見られます。 "ティーワ・サンズ"(Teewah Sands)は"クールーラ・カラード・サンズ"(Cooloola Coloured Sands)と同様に色の付いた砂で泥や粘土を含んで固まったものです。「ピナクルズ」(Pinnacles) 「カセドラルズ」(Cathedrals)における壮観な侵食の様子とその色は"ティーワ・サンズ"によって形成されたものです。オレンジや赤色のカラーサンドは鉄の酸化により、黒はルータイル、ジルコン、イルナメイトと呼ばれるミネラルにより色付けられています。 | ![]() |

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「Stonetool Sandblow」(ストーンツール・サンドブロー)などがよい例です。 強風や異常に乾いた気候の状況下では、植物は砂丘を固定することができず、サンド・ブローが形成されます。砂浜の砂が継続的にそのブローの頂上部分へ吹き上げられ、風下の方に落下します。このようにして、サンド・ブローは前進し、その前方に砂を堆積させ、その通り路にある草木や他の砂丘を覆い隠してしまいます。 地表は古い砂丘の上に積もった新しい砂丘として盛り上がります。これは飛ばされる砂がなくなり、植物がサンド・ブローを囲い込むまで続きます。 今も島の東海岸の25ケ所以上で活動中のサンド・ブローが存在しますが、以前ほど前進速度は速くありません。 |

島の大量の砂は巨大なスポンジの役割をしています。多くの雨水が砂に浸透してドーム型の地下水層に蓄えられます。所々で大量の水が砂丘より染み出て、小川になっています。東海岸ではよく見られます。(Eli Creekなどもそのひとつ)
また、水は湖や海へもしみ出ています。たくさんの淡水の湧き水を東海岸で見ることができます。
フレーザー島には40を超える美しい湖があり、水晶のように透明な湖、また赤みがかった色の湖、あるいは茶褐色の湖などそれぞれ違った表情を持っています。
また、湖の出来方から3つのタイプに大別することができます。
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ウィンドー・レイクやその他の沼は地下水面が地面よりも高くなっている所にできます。これらの湖や沼では、地下水面がその水量により上下すると、水面の高さも動きます。 リゾートの宿泊棟の前の池のようになっているのもこのタイプのものです。 |
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真っ白なシリカサンドとコバルトブルーが美しいマッケンジー湖(Lake McKenzie)やベイジン湖(Basin Lake)等がこのタイプです。 パーチド・レイクは砂丘と砂丘の間のくぼみで、皿状の堅い砂の層が形成された場所にできます。この堅い砂の層(コーヒーロックと呼ぶ)は、腐った植物と鉄の粒子が砂を固める結果、出来上がります。 雨水はこれらの水はけの悪いくぼみの上に溜まり、非常にゆっくりとしか漏れていきません。こうして地下水層よりもずっと高い砂の上にパーチド・レイクができます。 フレーザー島には世界最大のパーチッド・レイク、「ブーマンジン湖」(Lake Boomanjin)があり面積は約190haです。 |
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「せき止め湖」と言われるこの湖の代表は、ウォビー湖(Lake Wabby)です。
かつては小川だったところが、砂の動きによってせき止められて湖を形成しました。砂の動きはそのまた湖をも侵食し続け、いずれは砂の中に消えていきます。もちろんこれは憶の単位の時の流れが必要です。 |
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イーライ・クリークは、島内で最大のクリーク(小川)で東海岸に流れ出ています。島の内部約5kmの地点に端を発し、1時間に450万リットルの放水量が計測されています。 小川沿いにはボード・ウォーク(木道の散策ルート)があり、周囲をおよそ15分ほどで散策できます。また、夏場は冷たい小川の湧き水で泳いだりするのも気持ちがよく、人気の場所となっています。 東海岸沿いにはおよそ50以上の小さな川が海へ流れ出ています。島から流れ出るこれらの小川もフレーザー島内部に蓄えられた水量に大きな変化を与えるものではなく、フレーザー島がいかに大量の水を蓄えているかがお分かりいただけるでしょう。 |

※用語の注意:「 」はフレーザー島内の地名、“ ”は物質、現象、動植物等の名称です。

| 1863年に、カウリパインの丸太(Kauri Logs)が初めて本土に船で運ばれ林業が始まりましたが、1864年にジョン・ピゴットがアボリジニによりなぐり殺されたことにより、フレーザー島の木材産業は一時的に衰退しました。彼の悲惨な死に方の為、以来1868年までフレーザー島ではメジャーな伐採業は行われませんでした。 その後、西海岸の「ワングールバ・クリーク」(Wanggoolba)付近で伐採業が始まり、徐々に島内の降雨林地域へと広がっていきました。"フープ・パイン"(Hoop Pine) "カウリ・パイン"(Kauri Pine) "ホワイト・ビーチ"(White Beech)が最も伐採のターゲットにされた木でした。 1913年、最初の林業用キャンプが「ボギンバ・クリーク」(Bogimbah Creek)に設営され、1916年には「ワングールバ・クリーク」(Wanggoolba Creek)の河口にキャンプを移動しました。多くの蚊やサンド・フライ(ブヨ)、また痩せた土壌等の悪状況の為、キャンプは1920年、海岸より10km内陸に入った「セントラル・ステーション」(Central Station)へ再び移動しました。このキャンプは現在、クィーンズランド州立公園ワイルドライフ・サービス(QPWS)により使われ、レンジャーの事務所が設置されています。 また、キャンプ客用の施設やフレーザー島の歴史を知るための案内板などもあって、フレーザー島の代表的な観光スポットとなっています。 |
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1918年シドニーのH.マッケンジー会社が4000haの土地における10年間の権利を買い取り、即座に「ノース・ホワイト・クリフ」(North White Cliffs)に最初で最後の木材工場を建てました。それは現在のキングフィッシャーベイリゾート&ヴィレッジから僅か2km 南へ行った場所です。 |

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